行者ニンニク／ギョウジャニンニク

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行者ニンニクはユリ科のネギ属の多年草で別名「ヤマニンニク」とも呼ばれています。
行者ニンニクは地下にラッキョウに似た球根を持ち
強いニンニク臭を放ちます。
行者ニンニクの発芽までにはおよそ２年の歳月を費やし
３〜４年経つとようやく葉が２〜３枚で始めます。
５〜７年位たつと初めて花が咲き種を付け
４月〜５月の旬の時期を迎えます。
最近の山菜ブームで行者ニンニクの乱獲が横行し
自生数が激減してしまったため
天然ものは滅多にお目に掛かれなくなってしまいました。

行者ニンニクはニンニク臭がありますので
餃子の具材をはじめ
中華料理の具材として美味しく頂くことが出来ます。
山菜料理の定番、天ぷらにしても美味しく頂くことができますし
さっと湯にくぐらせてから冷水にとり水気をよく絞り
お浸しやあえ物にしても美味しです。

またニンニク臭が気にならないのであれば
生食で味噌などを付けて食べると
行者ニンニクの持つ独特の強い風味を楽しむことが出来ます。

ニンニクの代用として調理に用いる事によって
贅沢な献立となります。

行者ニンニクには免疫力を高めガンの予防効果が期待でき
血行促進による動脈硬化や血栓予防にも効果があるとされる
アリシンがニンニクよりも豊富に含まれています。
このアリシンはビタミンＢ1の吸収を助け活性を維持してくれるので
滋養強壮や疲労回復、血圧安定の効果に期待が持てます。

また葉の部分にはβカロテンやチオエテールといった
免疫力の向上、視力の衰えを抑制してくれる成分も
豊富に含まれています。

行者ニンニクと間違えて有毒植物を食べて中毒を起こす事故が
毎年発生しています。
特にスズランの葉は間違えやすく誤食が多発しています。
行者ニンニクには独特の強いニンニク臭がしますが
スズランにはニンニク臭がないので
見分けるポイントとなりますが
分からないものには手を触れないようにしましょう。

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